ANUBIS ZONE OF THE ENDERS : M∀RS」

ハードPS4 PC
ジャンルハイスピードロボットアクション
ダウンロード版入手先PlayStation Store

はじめに

3Dロボットアクションである本作のプレイを事前情報から視力を用いずと考えたとき、
日本語フルボイスでロックオンありロボットアクション、加えてPSVRを被ればそのモード専用のロックオン機能がプレイヤーの目をアシスト。アクセシブルな情報が数多くあったのでした。
その本作を念願叶えいざプレイいたしましたら、あくまで筆者の経験由来にあって視力を用いない際にプレイできるところとできないところがありました。
ひょっとするとこの経験自体が資料的に大きく意味を持つのでないか。そう考えてメモをとりはじめました。
そこを転記し記事をまとめようとしたとき、胸中から横溢する気持ちよさときたらどうでしょう。プレイ時の心地よさ楽しさが、書くほど在り在りと蘇るのです。
面白いとのお噂は兼ねてから。そんな素敵な評判と情報から広く名作として愛されてきた本作は、やはり楽しかったと実体験できた心持ちでございます。
前述の通り視力が必要となる場面の少なくない本作。
ですがそのうえで、視力を必要としない場面にあって得られた至極の楽しさを本日はぜひ広く共有申し上げたい。その一念で筆を執りました。

以下、プレイ済みの方にはなるほどと思って頂ける情報を。
未プレイの方にもステージ名や未知の横文字から自然とネタバレは起きないと考え、しかしその体験がどうやら楽しそうだと知って頂ければと思います。
それではリプレイスタート。
以下内容は実際視力を用いず本作をプレイ頂く際の参考になる情報を含みます。よろしければぜひご利用ください。

初期設定

難易度はVERY EASYを推奨。
低難度自体が試行錯誤の余地を生み出し以て視力の代用となるのです。

衛星カリスト 前半:

プロローグムービー終了直後の操作。採掘現場。
視力必須。壁への激突あり、ジャンプ移動によりイベント発生地点へ到達できる場合がありますが、基本は目視での移動。
スティックを手前に倒してみる、会話への応答(左スティック押し込みでポジティブリアクション、右スティック押し込みでネガティブリアクション)など演出を楽しみながら先へお進みください。

カリスト 中盤:

ロックオン、各ウェポンが利用可能に。
お待たせいたしました。視力を要しない+ロボットアクションを存分に堪能できる時間のスタートです。
「操作説明」の画面は罰ボタンを2度押すと終了可能。
操作説明の後でゲーム操作場面へなりましたら
OPTIONボタン 上 丸 丸 で新規セーブが可能に、
OPTIONボタン 上 丸 丸 上 丸 で上書きセーブが可能。
ここでセーブをされておくのがよろしかろうと思います。このセーブデータがあれば採掘現場を当て所なく放浪せずのプレイ再開が可能。

*なお、OPTIONボタンで現れるメニューはカーソル位置が記憶されます。シーンが切り替わるまでカーソル位置は保持されます。捜査時にご注意を。

VS アージェイト戦 1

ホーミングレーザーで撃破などと突如言われますが、わからなければR1ボタンのガードで防ぐのでも全く問題ありませんのでご安心を。
なお該当のホーミングレーザーは左スティックで移動しながらR2を押しながら四角ボタン、慣れるまでは結構複雑に感じる操作ですから適宜お肌と筋肉に馴染ませていってください。

カリスト 後半 バフラム戦艦内部

敵集団撃破後に移動が数カ所。
PSVRを装着しVRモードでプレイの場合、VRアシストによるロックから先の道へ進める場合があります。特にここは弱視の方で、「画面内の状況の大まかな変化」が把握可能の場合は左記の方法で突破可能の場合があります。その他の場合は視力を支援いただいてのプレイになります。

VS ネフティス戦 1

丸ボタンはグローブ、投げる操作。そうして本作のロックオンは基本オートですから、掴む、投げるの操作のフローを把握すれば自然と着弾される状況となれます。

ダイモスステーション

ラスボス。嘘です。しかしそれほど限定的ながら視力を用いない場合での高難度な状況が現れます。筆者ここで3ヶ月ほど足踏みしまして。
1.移動
2.コンテナを軽く攻撃(ロックオン不能)
3.荷物運搬(荷物を持つ、置く、戦う、持つ、次のエリアへ、矢印の目視確認含む)を必要する。
こうしたタスクリストが並びます。「何するんだ」はこちらの台詞と感じるほどに心折れそうな場面も種々ありましょうが様々な意味で頑張ってください。この後から次々と面白くなりますので。

バシリア州境

お待たせしました。ハイパーロボットアクションタイム第2弾、本作ロボット戦要素を存分に心地よく楽しめるステージ。

VS ビック・バイパー戦

クリアできないときの試行錯誤こそ楽しいバトル。視力不要。
接近戦時にゲイザーを当てるとしびれてくれますので近接攻撃がフルセットで入ります。
また空中に相手がいるときにチャージ攻撃(移動せずにR2を押しながら四角ボタンを長押しして話す)をしますと撃墜できますから隙間時間を見つけてタイミングを計りつつやってみてください。

渓谷

ゲートロック設備への到達に視力必須。ゆっくり探索される具合になるかと思います。ご無理のありませんよう。

VS ネフティス戦 2

前半:丸ボタンで用いるサブウェポンをグローブとします。掴めたらそれが壁。掴んだと音でわかります。丸を押しすぎて掴んだ壁を手放さないようにご注意を。手放してもまた掴めますのでご安心ください。
  丸ボタンで壁を掴む。
  R1で掴んだものを盾としてガード、「イクヨ」など言われてネフティスさんこちらへと突撃。
  相手が突撃してくる時点で相手へロックされておりますから盾を構えたまま待ちます。
  ガラスの割れるような音で相手がひるんだと了解、攻撃。
  これを繰り返す流れになります。
 ネフティスの突撃を一度防いだら掴んでいた壁は壊れますので再度丸ボタンを連打して掴む必要があります。
  慣れれば最初のアージェイト戦の何倍も簡単にクリアできる戦い。上記、お試しを。

後半:サブウェポンをガントレットに変更、ガントレットを無駄打ちしない、跳ね飛ばされた相手への追撃は不可能、エネルギーフィールドに接触している途中の相手へも判定がない。ここだけ押さえておれば残存エネルギーで十二分に突破可能。

バシリア市街地戦

ゲイザーをサブウェポンにしますと敵だけでなく味方もロックオンできます。
ゲイザー以外をサブウェポンにすれば敵だけをロックオンできます。使い分けて敵を捕捉、撃破しますと便利です。
もう一つ。いわゆる「罪悪感」を捨てますとプレイ時の心的負担が減じるような気がします。可能の限り満足されつつ次のフェイズへ入られればと願っています。

VS 装甲列車戦

ダメージ量は砲台の数に比例します。
即ちガントレットで砲台をある程度破壊、ゲージを使わない通常兵器で残りを破壊、こうしますとガントレット残量のコスト管理が可能です。
3両目を過ぎればメタトロン取得。そこまで耐えられればほぼクリア。楽しい戦略タイムを。

VS ネフティス戦 3

掴むのが資材でなく敵になったと把握されれば事実上の勝利。ご武運を。

VS アージェイト戦 2

申し訳ない。運でクリアしました。
相手のブレード攻撃をこちらがかわす/弾くのはそうなのですが、その相手からのブレード攻撃の回数がもう少ないこと少ないこと。
AIデリートのSE最中に丸ボタンを連打するとデリート速度を上げられる。ここを希望と据えて頑張ってください。

施設脱出

すくい上げるのが楽しいタイム。味方ロックオンのSEが違うに加え、ADAの案内の後でL3ボタン(左スティック押し込み)をすると自動でウィスプ(アージェイトを掴める武器)へ変更されますので敵との戦いは通常攻撃、救出は丸ボタンで掴む、落ちかけても丸ボタンでわりに遠距離から掴める、三角ボタンが上昇を意味する。
これら情報さえありましたらきっと楽しくプレイできるステージ。

エアーズクリフ

一人でも多くの視覚障害をお持ちの方にプレイいただきたいこと夥しいステージです。
実際到達され、その故をぜひ体験してみてください。本当に凄いので。
きっとなるほどと思って頂けるでしょう。

要塞都市 地上

施設内移動に視力必須。

要塞都市 地下

視力必須。公私混同でもいいのとわるいのがあり、これはいいものかもと思うとほっこりとするステージでもあります。ギミックは恐ろしいのですが。
ここでゲームオーバーになると限定のトロフィーを貰える事実へ癒やされつつ進捗ください。視力必須。

VS インヘルト戦 前半:

ロボットアクションのボス戦を思うさま楽しめる場面。視力不要。

VS インヘルト戦 後半:

ここも一人でも多くの視覚障害をお持ちの方にプレイいただきたい場面。
実際到達され、故を体験してください。ここも本当に凄いので。
なるほどと得心頂けると確信します。

VS アヌビス戦

恐ろしい会話が交わされますがご安心を。いつものロボットバトルです。

VS バシリア艦隊

足場確保が重要。ステージのロケーションが上空で、即ち下=地面と限らない。
もし足場を見つけたらなるべく大切に設置を維持してください。
サブウェポンに用いるゲージは敵撃破で回復される本作、万一エネルギー量がベクターキャノンの発射に不足があっても
1.敵戦艦の砲台(個別に破壊可能)が時間で再生される
2.小型敵が現れる
と補給宜しく回復環境が整う場面、ロックオン先さえ見失わねば未来を切り開けます。
なお、ベクターキャノン準備シークエンス最中に左スティックを押すと「撃てます」の後にいいことになるので余裕ありましたらお試しを。

VS ザカート戦

ザカートちゃんお持ち帰りしたい。今回のお相手ザカートちゃんがとてもとてもかわいいのです。ザカートちゃんを愛でつつ遊んであげてください。本当にかわいいのでザカートちゃん。家で飼いたい。

荒野乱戦

罪悪感を切り捨てると心穏やかに戦えるステージその2。
ここで希望なる情報を。プレイヤーさえ生きておれば時間経過で終了するステージです。

アーマーンへの資材運搬路

前半はゼロシフトタイム。こちらのサブウェポン、動作の素敵さも勿論「移動を担う」意味でも視力の代用となります。接近戦から距離の概念が消える戦いやすさをお楽しみください。
中盤、BGMが止まった後は屋内で視力必須。
最後のベクターキャノン発射先はロックオン不能。目視確認を必要とします。

VS アヌビス

視力不要。クライマックスのドラマと呼応する状況変転をゲームとしてもお楽しみいただける素敵な時間。
意識無意識両方でプレイヤーが望んだろう時間、しっくりとお楽しみください。

クリア。

おめでとうございます。素敵な思い出が結実されていることでしょう。

おわりに

ロックオン、フルボイス、敵味方識別可能のロックオンサウンドを筆頭とする充実のSEから、上述の通りゲーム部分の一部を確実に視力を用いずプレイ可能な本作。
さて、実際に目視せず本作をプレイし自ら切り開くよりも与えられる状況へ逐次対処するゲーム性は巣ニーキングミッションと根本を近しくする要素と感じました。
しかしリアル世界もそうですが能動的に物事に当たれるのは概して余裕のあるときで、こうして映画的に怒濤に状況が襲ってくる場合には都度最善尽くすしかない。
与えられた環境に手を尽くす構造ではメイドインワリオシリーズ、リズム天国シリーズのミニゲーム集との近しさもあります本作。
ユーザーインターフェイスは純然たるロボットアクションゲームな本作の、いざゲームとして行なうのは戦闘に加えて運搬探索謎解き返答電流イライラ棒に人命救助。当たる場面の種類が多い故に現れる得手不得手は、視覚を用いない事実をキーとしますとあるいは顕在化しやすい要素なのかもわかりません。
ただなるほどとなりますのはやる変化は状況の変化でロケーションの変化。物語としての必然性があるのですからまさに遊ぶOVA遊ぶ映画の魅力なのです。
糅てて果てはVRモードは右スティックの代わりに首でカメラを動かす体験を生じました。スタンドアロンタイプのVRデバイスもまだまだ少なく中継ユニットは必要でその他種々からVR黎明期と言っていい今の時代にこれほど豪華なインタラクティブVRムービーが実現されたのは、連綿たる「ゲーム文化」の蓄積と伝承の結果と信じます。
VRは黎明でもメタルギア>ポリスノーツ>を経て「仕上がったゲーム作品」に事欠かなくなった2000年代初頭の作品がVRとして採炭する。そういえばRezもこの歴史ですね。この流れはより多くの作品で実現されるよう夥しく願うものであります。
同時、様々なゲーム作品へ注ぎ込まれた制作者様方の職人技術はVRを問わず、新式デバイスの誕生時にどんな形で花開くかわかりません。例えば匂い再現デバイスが現れたとき、復活されて欲しい作品は何か。と諸々考えればこそ、作品が未来へも末永くプレイ可能な状況の継続に意義を感じるのです。
プレイ可能な作品が基本を増えるのみの方角のPCゲームサービスSteamさん然り、PS5はPS4タイトル互換を表明されているのはただのノスタルジーに原因する価値にとどまらない意味があります。
『あの作品は良かった』との情報が昔話になるのは本当にこの上なく果てしなくもったいないと肌身に実感しました。
ディンゴさんのしんどくも熱い人生の一コマ、ぜひ体験ください。
そしてその体験を由来とした魅力の伝導と継続が、自然と広まる未来を願います。

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