DEAD OR ALIVE DIMENSIONS

ハード  ニンテンドー3DS
ジャンル 3D格闘
メーカー コーエーテクモゲームス
開発   Team Ninja

はじめに

エンターテイメント。
「娯楽・演芸」を意味するこの言葉。
本作の固有ジャンル名「格闘エンターテイメント」。このゲーム内容を表すにこれ以上ない見事な看板でした。
まずはプレイヤーが楽しいと思うよう。
その哲学も徹底することでここまでの完成となる。その感動を皆様にシェアすべく、ここに紹介をさせていただきました。

常からの興味は結実し

ここで筆者と本作との出会いについて。
最初は任天堂ホームページの社長インタビューを読んだことが切っ掛けでした。特に3ページ目の「華がある」から続く一連の話題に引かれ、当ページのお客様からもこのゲームの情報を折に触れうかがうようになりました。
曰くフルボイス、曰くSEステレオ、曰くボタン操作。
そんな中発売されたダウンロード版いよいよ買わねばと調べ始めると、初代より連綿と、「誰でも遊べる」ことを重視して作られていたことが分かってきました。
説明書を見ずに楽しく遊べ、かつ見栄えがするようハデに立ち回れるよう行われてきた様々な調整。
その結果論理に合わない謎コマンドが極力廃された世界へと本シリーズは進化しました。コマンド表記がABCDではなくPやKやH(パンチにキック、ホールドのこと)で記されているあたりからも本作の技がどれほど「原理」に立脚しているかが解ります。
上を押しながらの上段攻撃、下を押せばしゃがみ攻撃。とても整然とし自然と納得に至れるよう組まれているシステムです。
ガードはYボタン、押し続けている間有効なものです。
これにより相手の反対側へ方向キー入力でガードなるデファクトスタンダードが廃されたこととなり、初心者がとっさのミスする状況を防ぐ結果となるうえに視覚障害状態で方角を一切気にせず防御が行えるユニバーサルデザインな状況が生じているのであります。

まだまだ続く、ユニバーサルデザイン

ここからはこのDIMENSIONS(以下Dと略記)の内容について深めてまいります。
ステージ背景で飛んでいるヘリの位置が音で分かる、まずこの話題から。
本作は3D格闘ゲームですが、効果音や拝啓音もステレオです。
そのクオリティが凄い。フリーダムサバイバー号の船上で繰り広げられる初代大会、その周囲で打ち上げられる花火の発射地点からトライタワー戦で上空をホバリング&旋回するヘリコプターの位置まで徹底的な立体音空間が形成されていました。
そのギミックが生きるのが勝利演出。カメラが切り替わり各キャラがひとこと発するこの場面でしっかりと音の聞こえ方が変化していました。(カメラの位置から見て周囲にある音を拾う仕組みのため)
勿論この情報は、戦闘中相手の場所を理解することにも使えます。
それ以上に中途デモでのステレオ音声は場面の迫力をごく自然に増しており、作品全体の華やかさを大変スムーズに高めております。

次にクロニクルモード(ストーリーモード)について。全編にわたってフルボイス、一挙手一投足、遍くCGモデルのモーションで表現され、充実した効果音拝啓音と合わせて世界の実在感は画面を用いない場合でプレイしたとしても十二分にその風景を描き出せる情報を提供してくれます。
即ち全編ムービー、リアルタイム/プリレンダが折々切り替わるのですが、動きの少ない場面であっても1つ1つの動作がその範囲内で大変丁寧に描かれています。

そしてシステム的な部分。
セーブは自動、例え電池が切れたとしても、最も近い状態からすぐに再開できる構造は携帯機のプレイアビリティとして快適さと安心感を与えてくれます。
バトル中の方向入力は方向パッド/十字キーの両対応。スティックを買う選択肢の選べない携帯機にあって、ユーザが「選べる」よう設定されたこの仕様はどんな段階のプレイヤーにとっても役立つ実装です。
加えてタイトル画面のオプションから字幕を選べますので、画面を見ることさえできれば逆に台詞などの音情報にたよらずに全編をプレイすることも叶うことと思います。

感動のチュートリアル

クロニクルモードをすすめるとボタン入力を求められる場面があります。
画面の表示通りに入力することで様々な操作を学べる工夫なのですがこれがまた凄い。
まず表示中の入力を行うまでゲームが停止します、入力を急かされることもなければミスをした場合のペナルティもありません。あくまでも練習として徹底して作ってあるのです。
クリア方法としては、ABXYボタンのどれか、あるいは方向キー上下左右+斜め4方向のどれかを押せば必ず先へ進む、画面を見る必用は全くありません。
ここで更に、いかにもその練習を行ったステージの敵はその動作をしっかり行わなければ倒せないよう調整されていそうなものですがそんなこともなく、ただパンチキック色々のガチャプレイでも十二分に戦える親切さが素晴らしい。
チュートリアルをこなし教わった技の利用をさえプレイヤーの任意に委ね、上達するかどうかさえ選ばせてくれるこの懐の深さ度量の大きさ。
場面によってはそのチュートリアルが「ガードからのカウンター反撃」といった熱いムーブになっていて手前のムービーと演出として繋がっているなどやる必然のあるものとして物語に組み込まれている動作になっている、この工夫も外せません。

初めて遊んだその感動

筆者は本作がシリーズ初体験、その見地から初回プレイで感動したことを回想しつつ取り上げていきたいと思います。
本編の開始早々、カスミの乳じゃなかった父より指南を受ける場面となります。ここではパンチキックから連続入力の基礎を教えてもらえるのですがここからまず凄かった。
ムービーの全く延長からシーグレスに挿入されるバトルシーンのスムーズさは「次世代ってすげー!」の感激に尽き、そこもいきなり闘えとならずにまずはボタン操作を教えてくれる親切仕様。「生まれて初めて格闘ゲームを遊ぶ人のこと」が大変考えられた仕組み、まずそこで感動をいたしました。
そして一連の練習が終わった後反撃くらってこかされ本格的試合開始。シナリオとゲームの融合、モチベーションを高めてくれることといったらありません。

全て食うなり

全編終わらせ浸るエンディングの読後感の良いことと言ったらありませんでした。現在5が発売されていることからも分かるように、もちろん引きのある終わり方ではありましたしそこも未来への楽しみを思わせる素敵な演出なのですが、それ以上にスタッフロールを流せた達成感と???さんの??が遥かに勝っていた次第でありまして(詳しくは本作のスタッフロール後にて)
冒頭に触れたエンターテイメントそのものでした。敵の弱さも「触って楽しい」ことを味わえるものであればこその価値があり、丁寧に作られた物語と合わせて本作のゲーム性含めた楽しさの入り口を集中して味わえる素晴らしいモードと思います。

終わりに

舞台は現代、主人公一統が忍者、程よいSFエッセンスより少々こっちを思い出しつつのプレイでした。
物語として特に面白かったのが格闘大会たるDOAを主催するDOATEC(ドアテック社)の描写が丁寧であったこと。
特に1章、および2章冒頭のスピーチシーン、そこで行われるとある宣言に呼応して起こる拍手と歓声のフローが、(まばらな拍手>喝采>大きな拍手)へと流れていく様の「それらしさ」に、かなりの丁寧さと職人仕事を感じました。
DOA4はXBOX360で発売されましたが、その内容を踏襲した本編4章に入ってから折々挿入されるプリレンダムービーの綺麗さは紛うことない次世代機の感動。もしあれが360版にも収録されているのならぜひ買って実機でおがみたいかぎりです。。。
こうして興味派生の尽きぬ良作でした。皆様も、もしよろしければユーザーフレンドリーな要素に満ちあふれた本作、ぜひ一度遊んでみてください。
好みはともかく、その作りの丁寧さと親切さはきっと実感いただけることと思います。
先程も少し触れましたが、本作の続編DOA5もPS3/XBOX360/PSVitaで発売されています。
こちらは前半こそ物語が遅々として進みませんが、後半ではこのDと同様の厚い熱い物語がしっかり再開されます。
DOADはDOA1から4までの物語を、描写を補いつつ1つのソフトに収録したものですので、その原作にこれから触れてみる楽しみがございます。
DOA1と2はアーカイブスで出ています。1のカスミの中の人が違う新鮮さ、2で所々Dで見かけた掛け合いが出てくるなど、遡ってのプレイも大変楽しいものです。(4もそのうちやらねば)
この文章から、一人でも多くの方に本作を遊ぶ切っ掛けといただけましたら幸いです。

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視覚補助情報

初回起動

最初にこのソフトを起動すると、いつの間に通信やすれ違い通信でのデータ受け取りの可否を選択する画面となります。
初期カーソル位置は全て「はい」なので、問題無ければAボタンを何度か押しておくことで自然に終わります。
TOPメニューが表示されると、何かを受信している場合はその通知が行われますが
それが終われば(あるいはなければ)メニュー選択画面に遷移します。

タイトルメニュー

メニューの順序は次の通り、上下で移動

  1. クロニクル
  2. サバイバル
  3. タッグチャレンジ
  4. フリー
  5. トレーニング
  6. ローカルプレイ
  7. インターネットプレイ
  8. ストリートファイト
  9. 3Dフィギュア
  10. フォトアルバム
  11. ファイトレコード
  12. オプション

オプション

  1. オーディオ
  2. 言語
  3. ボタン配置
  4. ニックネーム
  5. 通信
  6. セーブデータの消去
  7. メインメニューに戻る
オーディオ
  1. システムボイス (左右切り替え)
  2. 初期設定
言語
  1. メニュー 日本語 英語
  2. ボイス 日本語 英語
  3. 字幕 日本語 英語 無し
  4. 初期設定

最初のカーソル位置は、本作のストーリーモードである「クロニクルモード」です。
そこでAを押すと3つの項目が現れます。
最初に前回の続きから遊ぶ項目が選ばれていて、Aを押すと最後にオートセーブされた場面から再開されます。
また、ここで下Aと入力するとクリア済みのチャプターを自由に選べる画面になります。
なおもう一度プロローグを見る場合はクロニクルモードを選んだ後で
上 A A
と操作します。(2回目のA入力でオートセーブが初期化される事へ同意しています)

  それでは、快適な格闘エンタメライフを。

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