2010年末に寄せて

師走ですね。皆様いかがお過ごしでしょうか?
そういえば師走という語の由来について、内田百けん先生の{新・大貧帳}というエッセイに書かれていたような気がしたのですが綺麗に忘れました。今度久しぶりに読んでみましょう。

私にとってはとても良い年だったように思われます。まずなんといっても俺たちのラジオの新版をリリースすることができました。
実に難産でした。仕組みは頭の中にありました。が、生来の無精さが災いして、実現したソフトにはまったく恥ずかしいとしか形容のしようがないバグがさんざんに現れ出るしまつ。
しかしながら、お使いいただいている皆様よりの応援のお言葉やバグのご報告、そして何よりチャンネル追加のご用命を数々いただけたことで、こうして正式な公開へと至ることがかないました。これはもちろんのこと、応援をいただいた皆様のご協力あってのことです。
使っていただいた皆様、本当にありがとうございました。来年もどうかよろしくおねがいします。

使っていただいたといえば、ここのゲーム紹介文書をご参考いただいたとのご連絡もメールにていくつかいただきました。
こちらは更新が滞ってしまって本当にすみません。
そうそう、「うみねこのなく頃に」PS3版は皆様もう遊ばれましたでしょうか?
内容の詳細は上記ページをご参考ください。
全キャラフルボイスなのは無論のこと、PS2版ひぐらしのなく頃に時点でかなり快適だった操作まわりのインターフェイスがPS3のスペックに乗っかってとんでもない進歩を遂げています。
私がよくこの種のADVを遊ぶ時には、

  1. メッセージ表示速度最速
  2. オートモード速度最速
という設定で遊ぶのですが、台詞読み込みや立ち絵切り替えの間のシークタイムがどういうからくりか消えている、ほとんどロードレスといった状態になっているのです(さすが次世代機だ)。
なので、台詞1つ1つの間が全く無くなって、登場人物たちがあたかも息継ぎせずしゃべっているとも思えるような、ハードが高性能すぎるが故の違和感にも似た感覚を当初は味わうことになりました(幸いにもすぐに慣れました)。
むかし、ドリームキャストで発売されたギガウイングというカプコンのSTG、この作品が処理落ちしないが為に難易度が跳ね上がってしまったという事件を耳にしました。きっとその歴史が繰り返されたのだと思います。あぁ、だからGC版式神2では処理落ちモードなるものがあったのですな。あれも時代の要請だったのですね、勉強になります…。
…話がそれました。…私の上記の経験から、3D物理エンジン60FPSとは違う意味で次世代機のすごさを堪能できる、うみねこはそんなソフトだと思います。
ブルーレイという媒体も、ADVをフルボイスで演出する土台として申し分ないものと思います。…そういえば、来年でしたかPS3でPS2のソフトをHDリマスタリングして再販するというプロジェクトが行われているそうです。そしてGOW1+2パックはその実験だったのだとかなんだとか。
もしもこれが事実で移植もとのプリンセスソフトさんも開発を行われるのであれば、その…デモンベインをすごくやってみたいです。ヨグソトースの門へ突入した後のうねうねでは画面がガックガクになってものすごい処理落ちをしていましたのが思い出され、今思い返してもこれはすごくPS3に向いたソフトな気がするので、ぜひ移植していただきたく思います。

そんなこんながいろいろあって、やはり今年は良い年でした。
最近はゲーム業界が元気ないとか、スクエニFF14のいろいろで株価大暴落とか、ニポンのゲームはアメリカに投資額で負けていてキネクトサイコーBY ニッポンホウソウキョウカイとか、いろいろなニュースがありました。が、
ニホンファルコム(イース、英雄伝説シリーズなどを手がける会社)のこのインタビュー記事の2ページ目にあるように、近く、つまりニホンの人に喜ばれる(勿論キャラグッズでなくゲームソフトとして)ということを続ければ、必ず良い結果が後に続くと思います。
来年も、日本が世界へ誇る文化であるゲームとその業界にとって、そしてそれを買い楽しむ全ての人々にとって良い年となりますように…。

ではでは、皆様良いお年を。寒いですのでお体には重々ご自愛ください。

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