絵本で遊ぼう シリーズ

ハード:ニンテンドーDS
メーカ希望小売価格:2982円
シリーズ:1から6まで発売中
公式サイト:http://www.ehon-asobo.com/

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突然ですが、SEGAが発売している知育デバイスPICOってご存知ですか?
絵本のひっついたカセットをメガドライブみたく機械にこう、ガチャっとセットするのです。
するとメガドライブみたいにゲームがはじまりましてですね、そのカセットにくっついてる本のページをめくっていくことで物語がすすんだりほかのゲームを遊べたりする仕組みです。
・・・さて、これが発売されたのは1993年6月。その時代からタッチペンをゲームデバイスに取り入れていたなんてさすがセガ、セガえらい、セガあっぱれ、がんばれセガ、セガが世界を救うのです。やはりセガサターンでデュアルコアを実装してくるメーカーは先見性も一流だったんですね。それはいいので早いことPSE対策積みのセガサターン&メガCD&DCのマルチ互換機発売してくださいよって何でセガの話になってるんでしょうか・・・。
そうそう、PICOでした。この機械のソフトラインナップには、もちろん知育ソフトもいっぱいあったのですが、本というデバイスの特性を生かしてか物語を読み聞かせてくれるというコンセプトのタイトルもいくつかリリースされていたりします。
それらの雰囲気はさしずめ「飛び出す絵本デジタル版」。
本の気になる部分をタッチするとそれに関連するアクションが流れて、ページをめくると物語が次へ進むといった按配です。
さて、本日紹介する「絵本で遊ぼうシリーズ」は、そのPICOソフトそっくりのノリでDSで童話お楽しめるという雰囲気のソフトです。
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スターフィッシュエスディという会社さんとSEGAとの関係は不明ですが、
現在に「触れる絵本」の思想を呼び戻してきてくれたあたり、なかなかすごいところなのだろうと考えられます。
ではどういうソフトなのかをメーカさんの紹介とあわせて順に見ていくことにしましょう。
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(参考:えほんであそぼう1巻の照会文)

>『こどものための読み聞かせ えほんであそぼう1』は平田昭吾氏によってわかりやすく書かれた「ももたろう」「ピーターパン」「いなかのねずみまちのねずみ」を収録。

この、「わかりやすく書かれた」というのは、つまりアレンジメントです。原作に思い入れがある場合、その改変具合が気になるかもしれません。
例えばピーターパンの原作はこれほどの量をほこります。が、それを桃太郎サイズの長さにダウンサイジングしてあるわけですから、自然内容もそれに即して中抜きになっているのです。
また、これは「おおかみと7ひきのこやぎ」の原作ですが、これは正に訳したそのままのものであり、これとゲームに収録されているものを見比べることで、その傾向がわかると思います。
ですから、このソフトで物語に軽く触れてみてそのあと青空文庫などで原作に触れてみるのが良いかもしれません。
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>由紀さおり・安田祥子姉妹が美しい日本語で読み聞かせます。

これは、正に美しい日本語です。語りかけるような抑揚の朗読は、否が応でも作品世界にプレイヤーを引き込んでくれます。
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>また、タッチしたり声をかけると、絵が動いたり音がなるような仕掛けが各ページにちりばめられていますので繰り返し何度でもお楽しみいただけます。

これが上でPICOと対比した特長です。
声をかけるといっても「たけしの挑戦状」のカラオケと実は大差ない原理で動いていて、極端な話マイクに息を吹きかけるだけで反応してくれますからすごくお手軽。ただ、画面はし4済には各機能ボタンが配されてますので、間違って触っちゃわないように注意です。
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>収録されたお話しは英語でも聞くことができますのでお子様の英語耳作りにも最適です。

これがまた日本語に負けず劣らずのクオリティを発揮してくれてます。
日本語と聞き比べることで何言ってるかがなんだか判った気になってくるところがグッドですね。

とりあえず、「桃太郎」にておばあさんが桃を拾う場面における「どんぶらこぅ、どんぶらこぅ」英語版が筆舌に尽くしがたくおもしろいので皆さん買いましょう。
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>お絵かき、鍵盤遊びなどの知育ゲームと合わせてご家族でお楽しみ下さい。

うんうん、たのしいですよ。例えばVol1には鍵盤楽器としてピアノが収録されているのですが、なんとこれ、おもしろいことに黒鍵盤がついておりません。
演奏を記録して自動で流せるなどなかなかいい機能がついているだけに、もちっとつめてあればなお良かったかなと感じました。
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ここらでまとめますと、このソフトは、本というよりか絵本として接するのならとてもたのしい出来上がりになっていると思います。
これをきっかけにいろいろな昔話へ興味が派生したならそれはそれで素敵なことですし、インターネット含めあらゆる手段でこうした物語に触れられる昨今の事情を勘案すれば、とてもわかりやすくて明瞭な「入り口」としての役割を、このソフトは果たしているように思うのです。
(さしあたり、英語との機器比べをやってるうちに翻訳の妙に目覚めることがあるかもしれません。)
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心地よい朗読を楽しみたい、昔話を英語で読んでみたいなら問答無用でお勧め、
タッチパネル以外にも、本を実際に見るシーンではLRボタンによるページめくりが実現されており、幅広い操作スタイルに対応。
もちろん物語本編はフルボイスですから、視力の有無にかかわらず楽しむことができます。
そこそこ昔のソフトなので値段もほかの山のごとくでている知育ソフトといっしょにどかどか落ちて言っているところでしょうから、こういうのが好きならぜひプレイしてみてください。
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<参考>収録作品リスト:

第1巻:「ももたろう」「ピーターパン」「いなかのねずみまちのねずみ」
第2巻:「シンデレラ」「フランダースの犬」「きんのおのぎんのおの」
第3巻:「三びきのこぶた」「おおかみと七ひきのこやぎ」「ありときりぎりす」
第4巻:「かぐやひめ」「ゆきの女王」「こうもり」
第5巻:「ふしぎの国のアリス」「一休さん」「かいじゅうのなぞなぞ」
第6巻:「花さかじいさん」「ブレーメンのおんがくたい」「かえるの王子さま」
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最終更新:2007年7月20日前のページへ戻る