ソウルキャリバー2
メーカー:ナムコ
対応機種:GC/PS2/XBOX
発売日:2003.3.27
公式サイト:ソウルアーカイブ
はじめに
ソウルキャリバー2は、ナムコ(現バンダイナムコゲームス)から発売された3D武器格闘ゲームです。
筆者の現在抱いております本作への乾燥をば少々申し上げますと、3機種版全部そろえてそれぞれ隠し要素出し尽くしているにも関わらずまったく飽きる気配がない、むしろ新たな発見の連続が連鎖して楽しくて楽しくてしょうがない。そんな状態が何年経とうが継続する圧倒的引力を有した作品です。
今回は未見の方にもこのソフトの良さ楽しさを少しなりと知っていただけるよう、各項目ごとに順を追って記していこうと思います。
{概要}
オーソドックスな3D格闘ゲームです。1対1で向き合ってカキンコキンとやり合って、最初に体力が0になった方の負けなわかりやすいルール。とりあえずこれだけ把握しておれば遊ぶのに何の不自由も感じない作りになっています。
このゲームは武器格闘で、そこから色々な個性が生まれています。例えば、リーチは長いが出の遅い武器、連打できるが1撃のダメージが低い武器など・・・。ですので、自分が使うキャラの武器とその特性を理解することが、上達への早道となるのは間違いないでしょう。
それから、同じ武器でも縦切りと横切りでの効果が異なり、横は広い範囲への判定がありますがダメージはそこそこ、縦はダメージも結構与える上に相手を吹っ飛ばすorよろけさせることができます。これらの組み合わせを自分なりに考えていくのも楽しみの一つですね。
ガードも少しちがっておもしろい。不通のガードの他に、自分の武器を使って相手の武器をはじく操作ができるのです。これに成功すると、相手には大きなスキができ、こちらははじいた勢いのまま一気に攻め入ることもできますので、上達してくるとこの辺りの戦略を考えるのが楽しくなってきます。
そうして全ステージにリングアウトの概念。この実装によって画面端に追い詰めて連打でハメとの戦法ができないゲームデザインになっているのです。なので負けても然程腹が断ちません。
{画面構成}
まず3D格闘のため奥行きの概念が存在し、上もしくは下を入力すると敵と自分を結ぶ軸をずらすことができます。これを旨く利用すればハメられた状態から脱却したり、敵の攻撃を避けたり、もっと行くとスキをついて後ろからバッサリなんてこともできます。
3Dですが、基本的な画面構成は2D格闘ゲームと同じ。ストツーとかをやったことがある方なら、すんなりなじめることでしょう。
カメラはキャラに接近していますので、かなりの迫力を味わえます。
{操作}
縦切り、横切り、キック、ガードと方向キーの組み合わせだけで戦える、すばらしくシンプルなシステム。
ところが、横切りでも方向キーを入れるのと入れないのでは攻撃力やリーチがかわる、横切り+キックで投げが出るなど、このソフトは探求と経験の量に比例してプレイヤーが強くなって行ける懐の深さも同時に持ち合わせております。
ちょっと考えるとこれは当たり前のようでいてすごいバランスだと思うのです。
最初はガチャプレイでも結構たのしめる。EASYの敵なぞただの的ですから、ボコスカやってストレス解消、それだけのためにもこのソフトは使える。それはそれとしてゲーム大好きな人はどこまでも道を究めることができる。
更に、極めた実力を試せるように5段階の難易度が用意されている。操作系統だけを見ても敷居は限りなく低く奥は深いことが見て取れます。
それを示す端的な要素がもう一つ。本作のルール自体がシンプルである点です。
特殊必殺技もハデなトドメ演出もカットイン入りの大技もプレイ中のキャラ交代も存在しない世界、だからこそ純粋に立ち回りと技の組み合わせだけを考えて戦える。この点は本作にこそ輝く美点です。
3ではキャラが小さくなり、4ではマッチポイントで出せる一撃必殺の登場+キャラ交代システムでのなんちゃってKOF化、5ではまるで2D格ゲーのようなゲージ性必殺技の登場。純粋に特段の記憶や前提を置かずに遊べるソウルキャリバーは、思えば3までなのかも分かりません。
このようにシリーズがどんどん冗長になっていく前の作品である、その意味からもぜひ本作は多くの人の手に触れていただきたいタイトルなのです。
{weaponMasterモード}
本作には、通常のアーケードモードやVSモードに加えて、RPG感覚で世界を転戦しつつ武器を集めていくモードが収録されております。
それがこのWeponMasterモードです。
ミッションクリア型のモードで、1つ課題をクリアすると新しい場所に移動できるようになり、それを繰り返していくことで先に進めます。
このミッションがなかなかどうして良い練習になるのです。
例えば・・・リングアウトさせろ、一定時間無傷、9人抜きしろなどなど。
そして本モードの第1ステージはチュートリアル。
初めてこのゲームをプレイされる場合は、ぜひこのモードからスタートすることを推奨いたします。
このモードを1周クリアする頃には、アーケードの難易度HARDあたりはクリアできるようになっていることでしょう。
また、2周目は極悪難易度ミッションがあなたを直撃。ところがこの2周目でしか手に入らないモードやアイテムもありますので、ぜひぜひフルコンプリート目指してがんばってください。
こうした要素からも入り口が広く捕られている様子がうかがえます。誰もが対戦相手に恵まれているわけでなし、対戦ゲームにこそこうして一人で腰据えて遊べるモードの存在は大きいように思います。
上手くなるのを強いるのでなく、自然とうまくしてくれる調整。こういうゲームがこれからも増えていったら嬉しいです。
{グラフィック・演出など}
ステージ背景は、絵画を立体にしたと見まがうレベルのうつくしさ。
ただ美しいだけのグラではなく、例えばマネーピットなら湿り気を、最終ステージでは熱気むんむんな雰囲気を表現することに成功している、そこまでのクオリティです。
キャラグラフィックも立体ですが、背景絵よりはのっぺりした雰囲気。
ですがそのおかげで、キャラと背景が混ざってしまうようなことが無く、とても高い視認性が確保されております。
そのこととも関連するのですが、攻撃を当てた時のエフェクトについても触れておきましょう。
くらったキャラはオレンジにピカっと光りますのでとてもわかりやすい。あと、つばぜり合いが発生したときも閃光がきらめいてとても美しいです。
派手なエフェクトとゲームとしてのわかりやすさを両立させたナイス演出が随所にちりばめられているところもこのゲームの魅力です。
更に振動もすごい。
ダメージを与えた時と与えられた時で、震え方が変わるのです。
標準でOFFになっているのが心底もったいないほどの作り込みが行われていますので、よろしければぜひOPTIONでONに設定してプレイしてみてください。
{音楽}
全て生演奏フルオーケストラ。
テーマとなるメロディが5パターンほどあり、そのアレンジがそれぞれ1~3曲ほど。
そのテーマとなるメロディも旋律が明快なので実に覚えやすく、おもわず口ずさんでしまうような曲がたっぷり収録されております。
だからといって、全てがメロディアスなものばかりではなく、いわゆる環境音楽や野性的な旋律も出てきて、メリハリも効いている、全くスキの無い構成です。
おわりに
さて、ソウルキャリバー2を各要素ごとに紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
他にもアーケードモードでのエンディング集めやサバイバルモードで何人ぬきできるかなどお楽しみ要素には事欠かないのでぜひたっぷりあそんでください。
そして、かなうならぜひ友人やご家族と一緒にこのゲームを楽しまれることをおすすめします。
なんだかんだ言っても、対人戦がおもしろい。実力の拮抗する相手と連戦などしていると直ぐに日が暮れます。
上でもちょっと触れましたが、これは経験を積めば積んだだけ強くなれるゲームです。見知った人と切磋琢磨しつつ実力は鰻登りに上がっていく・・・、これほどすてきなことがあるでしょうか。
対人戦がこれほどに盛り上がれるのは、取りも直さずゲームとして本品がすばらしいことを示しています。
縦横キックの三すくみ関係、攻撃のスキをつく戦略、間の読みあいと駆け引き・・・そしてそれらを盛り上げる最上級の演出と音楽。
筆者はこうしてまず「ゲーム」として面白い作品が映像や音楽にもこだわっている姿を見ると、あぁゲームって進歩してきたんだなぁとココロからの感慨を禁じ得ないのです。
最新の技術を用いて作り手が作りたい物を作れる限り作って作りきった印象をこのソフトから受けたのです。
特にそれを感じたのがweaponMasterモードのエンディング。自分が積み上げてきた研鑽の上に訪れるつかの間の休息。それを彩るちょっとした文書と一枚絵、そして音楽。これに並ぶクオリティのエンディングは、そうそう無いのではないでしょうか?
ハデなデモがあるわけでもない、この演出ならSFCやPCエンジンで十分可能だったと推量されます。ですが、やはりあのオーケストラ曲{Path of Destiny}の存在がこのエンディングに限りない深みと人の思いを込めることに成功しているのも事実であるようにおもいます。初めてあれにたどり着いたとき、究極的な技術の応用、そんな技を見せられたように思いました。
とてつもなく感動しました。これまでやってきたゲームの中で泣けたエンディングベスト5を言えと言われれば、確実に1位か2位です。こんなすてきな経験をさせてくれて、もぅナムコには足向けてねれませんね。
これだけの魅力がつまったこのゲーム、皆さんもぜひ1度遊んでみてください。きっと楽しい時間を過ごせることでしょう。
各種リンク
ソウルアーカイブ:ソウルキャリバー公式サイト
namuco.ch内紹介ページ@PS2
namuco.ch内紹介ページ@GC
namuco.ch内紹介ページ@XBOX
任天堂ホームページ内ソウルキャリバー2紹介ページ
Amazon.co.jpにおけるソウルキャリバー2の検索結果
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GC用ソウルキャリバーIIスティック
ソウルキャリバーII サウンドトラック
*<<<ソウルキャリバー2徹底検証Q&A>>>* _視力障害対応
ソウルキャリバー2は、PS2、GC、XBOXそれぞれで発売されている、3D武器格闘ゲームです。
ここではその違いを徹底検証!
プレイ感から操作法、グラフィックや処理落ち具合などについてQ&A形式でまとめました。
また、このタイトルは目を使わないでプレイできることから、その場合に必要となるであろう情報を併記しました。
なお、比較部分について人によっては違う印象をもたれるかもわかりません。
以下は、あくまでも参考資料の一つとしてお楽しみいただけましたらと思います。
でははじめます。
ご注意}}GCはニンテンドーゲームキューブ、PS2はプレイステーション2の略称です。