ひみつ戦隊 メタモルⅤ DX

ハード:PS/ゲームアーカイブス
メディア:ディスク2枚組
備考:フルボイス
   オリジナルはセガサターン版

概要

本作は、徹頭徹尾テレビアニメ風演出にこだわり抜いたフルボイス&フルオートのADVです。
本編の展開はオープニング→Aパート→アイキャッチ→Bパート→次回予告→エンディング、次のお話へという流れ、まったくもってCMと「ご覧のスポンサー」が無いのが心底惜しまれるほどのこだわりっぷりです。
OP/EDは歌入り、その歌詞も本編にそったものですから、ここからも本作がどれほど本気で作られたのかがわかります。

ゲーム部分

まずはよくある選択肢(左右で選ぶ)、本作は劇中のセーブポイントでのみセーブできる仕様なので選び間違いに注意です。
そして特徴的なのが感情入力システム。
特定の会話に応対するとき、時折ピロリロっと音が出て画面にハートマークが現れることがあります。
この時に相手のセリフが終わる前に、方向キー操作で
  左:冷静
  上:ポジティブ
 右:ネガティブ
のどれかを入力することで主人公の返答が変化するというシステムです。
ニューゲーム時には標準で{冷静}が選ばれていて、必要に応じて変化させます。
一度ポジティブを選ぶと、次に同じシュチュエーションになったときはポジティブが選ばれた状態が継続するという仕様の元、主人公の心情を調整しつつ劇中ドラマを演出していきます。
これらの行動の結果として周囲の登場人物との関わりを示す「好感度」が上下するほか、「キーワード」なるものが手に入り、その組み合わせによってBパートで発生する敵とのバトルで出せる必殺技が追加されたりされなかったりするという仕組みです。
システムとしてはこんな感じ、バトルなどと書きましたがこれは全く敗北する可能性が無いもので、その約束された勝利の戦いをどう演出するのかが重要な点になってきます。
ゲームとしての負荷が極少で、その「途中経過をいじる」という部分が楽しいと感じるかどうかが、本作をゲームとして面白く感じられるかの分かれ目になるであろう部分となるでしょう。

シナリオ

ゲームとしては上述の通りですが、ならばこれらの演出に彩られた物語部分はどのような雰囲気でしょうか?
 

銀河警察連邦に所属する宇宙刑事シャトナーは、赴任先の地球へと脅威をなす宇宙犯罪者をとある事情で取り締まれない体となっていた。
銀河連邦の「現地保護条例」には、「赴任刑事が職務に当たれない場合、現地人を代理刑事に任命することが出来る」とある。
それにのっとりシャトナーは大文字(だいもんじ)と名前を変えて、かもめ第3小学校へ保険医として赴任、代理刑事の素養である「カラー度特性」を持つ子供を集めて特殊部隊メタモルⅤを結成したのだった。
メタモルVは宇宙よりの侵略を幾度も退けたが、前回の戦いへの勝利の代償としてリーダーを失うという事態に至る。
そんな中、別銀河にある惑星アドニスで民主クーデターが発生、権力の座を追われたアドニス皇帝とその一族は、次なる侵略の地を地球・・・というより日本に定めて侵攻を開始したのだった。

こんなプロローグになっています。
地球といいながら実質日本がねらわれることを筆頭に、それに類するほほえましいお約束演出が多々見受けられる本作は、最初から最後まで安心して視聴出来る優良シナリオです(これがCERO C判定であるのがちょっと不思議)
しかしそのベタ演出が面白いだけではないのが本作の良さ、1つ1つの話で語られる物語が内包するテーマがとても明確で、人物同士(敵含む)の交流含めて各キャラにはテンプレ人物を超えた確かな実在感があり、事シナリオにはまったく飽きが来ません。
肌に合えば、もっというと戦隊もの、ヒロイックSFアニメがお好きならまずそのシナリオのいい意味での深さを含めて楽しんでいただけることでしょう。
本作の数少ない残念な点はロードの長さ。PS版ならゲームアーカイブスのダウンロード版購入か、PS2での高速読込モードの利用を推奨します。

総評

一見子供番組な空気の漂う本作ですが、その作り込まれ方は実に頼もしい仕上がりです。
1つ1つの台詞が発せられた理由を持っている、そう遊び手に思わせる迫力が脚本/演出の端々からにじみだしているように思われるのです。
毎度表示されるアイキャッチや予告はフルアニメーション、分岐と感情入力全てのパターンに別台詞が用意されていて、そのチョイスによってそのお話のテーマ性そのものさえ変化する。適当に作ってこんなものができるわけがないのです。
無理なことは無理として、でも出来るところを最高品質で作り上げてリリースした。本作はそんな人の思いの決勝みたいな作品です。
中古でもアーカイブスでもいいので、見かけたらぜひやってみてください。

セーブ&ロード

@セーブ:
ゲーム中絵と音が止まるシーンがあります。そこでスタートボタンを押すとメニューが呼び出され、最初にセーブが選ばれています。
以下、メニュー呼び出し可能になって以後のセーブ方法。
 
スタート

しばらく待つ(メモリーカードチェック)
丸(セーブデータ選択)
丸(決定)
音が止まるまで罰
丸(次のシーンへ)
@ロード:  ゲーム中:
無音シーンでスタート(メニューを呼び出す)

丸(ロードを戦選択)
しばらく待つ


  タイトル画面から:
スタート


しばらく待つ(メモリーカードチェック)


,

選択肢

* ここでは感情入力以外の選択肢(シーンが停止して左右キーで選ぶもの)について説明します。
基本は、左右で選択 巡回するという仕組みです。
以下、最左が最初に選ばれているキャラ。
 
第1話
校内案内:
麗子 もえ子
 
ダンディー男爵から逃げる:
麗子 もえ子
 
第2話
下校:
麗子 もえ子
 
捺紀を連れてくる:
麗子 もえ子 くるみ
 
第3話
パトロールを誰と行くか?
捺紀 麗子
 
下校:
もえ子 くるみ
 
誰とともに行動するか?
捺紀 麗子
 
スペシャル:
行動選択:
くるみを宥める 聞き込みをする
 
行動選択:
シャトナー シャロン
 
もえ子の宿題:
分析結果を聞きに行く 手伝う
 
第4話:
誰とエリカを勧誘に行くか?:
捺紀 もえ子 くるみ
 
誰と麗子の家へ行くか?
捺紀 もえ子 くるみ
 
第5話:
赤い悪魔を調査:
自宅で待機 調査に向かう
 
変容したもえ子:
もえ子を調べる グラムスを追う
 
最終話:
アドニスのクリパに誰と行くか?:
捺紀 麗子 もえ子 くるみ
基地への突入:
捺紀 麗子 もえ子 くるみ
 
攻略サイト

バトル

左右でキャラ選択、丸で選んで上下で技選択(3つあって下ほど強力)という仕組みです。
バトル前にはシナリオデモ中で手に入れた「キーワード」を組み合わせて3段階目の強力な技をくみ上げることが出来るのですが、
作戦画面になったら




と入力すると、必ず1つの技が完成するという法則があります。ぜひこれを利用して、少しなりと戦闘をスタイリッシュに演出してみてください。

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