カイジVR~絶望の鉄骨渡り~
ジャンル:シネマティックVR鉄骨渡り
対応機種:PlayStation 4 PlayStation 5/Nintendo Switch
備考:PlayStationシリーズではPlayStationVRが必要
概要
こちらは福本伸行様の漫画「賭博黙示録カイジ」から、人間競馬、『Brave men road』こと鉄骨渡りのパートをPlayStationVR向けにゲーム化した作品でございます。
アニメ版がバンダイチャンネルやhuluでご覧いただける他、サピエ図書館では漫画版が点訳本として公開され、PC等で音声によりお読みになれます。
ギャンブル漫画として知られるカイジシリーズ、その実は運否天賦をいかに理へ引き寄せるか、非情な勝負に芽生える人情とはどれ程素晴らしいのかを実際に激烈な権謀術数、頭脳戦を切り抜けながら描かれるこそ魅力である具合、原作を好まれたらばVR版鉄骨渡りもきっと気に入っていただけるだろうと思われるものです。
以下はPS4版(PS5互換対応)を基本にご案内いたします。
ゲーム内容
コントローラーとVR映像中での顔や首の移動が操作インターフェイスです。
ビル間に渡された鉄骨上を落ちず落とさず歩いていく操作を基本とします。
プレイヤーであるカイジは左スティックを奥へ倒すと前進し、時々崩れるバランスを整えつつ進みます。
バランスが崩れたことは心音と振動でプレイヤーに伝わりますからコントローラーの左右の傾きで、
「振動しないところ」
を探し姿勢を安定させ、更に前へ進むゲーム性になります。
後述しますがいろいろコツがあります。買われたときの参考にいただけましたらと思います。
まずは概説から。
モノローグもナレーションもアニメ同様完全フルボイス。安心してご購入ください。
セーブはなく、タイトル画面でSTAGE1 STAGE2をカーソルキー上下で選ぶ形式(初期カーソル位置はSTAGE1)。
体感からもトロフィーの意味からも1からやっていくのが良い具合なのですが、そこには多大な努力が立ちはだかります。
ひとことで申しますと、STAGE2よりSTAGE1の方が何倍も難しいと。
リアルざわ…ざわ…体験がここに
STAGE1の攻略方法を記載致します。
まずはメンタル面、最初から本作は難しいものなのだと何度も失敗するのだと思われながら始めるのがよろしかろうと思います。心持ちから攻略情報。心が折れにくくなり安心です。
そのうえでルール。
1.自分より前を行く相手へ接触してはいけない。
2.同じ場所へ止まり続けてはいけない。
この2つを両立しながら先へと行かなければなりません。
さて、バランスが崩れるのをコントローラーの傾きで立ち直らせるのだと先述しました。
皆様ご推察のとおりバランスが崩れている間は前へ進むは叶いません。「今、前へ進みたい」と思った時に、常に前進できるとは限らないこととなるのです。
しかしあまりに早く前へ行けば前の相手を突き落としたこととなりゲームオーバー。
この、程良い速度とその実現のための熟練に、そうですね。最低30分を要すると考えていただければ大凡の難易度を把握いただけるかと思います。
あまりに一カ所に止まり続けていると後ろから落とされこれもゲームオーバー。
コツとしては、
1.基本は可能の限り前進を心がける。
2.台詞が流れている時は止まる。
3.台詞の流れていない時に前へ進むとすると間に合わない場合があるので、台詞の終わるに近づいたら前進するよう注意する(そのタイミングは何度もやりなおして把握のこと)
4.バランスを立て直す時は、コップの中で波立っている水を沈めるような具合でコントローラーを傾ける
上記手順で十回に一回くらいの頻度でクリアでき、利根川先生の演説会場へと到着いただけようことと思います。
ともかく難しい。ここが本当に難しい。
本作最大の難関といっていいでしょう。STAGE1が。さすがカイジのゲーム化。こちらの都合でなくゲーム側の都合で難易度が決定される事実から原作再現です。
挑んでみてください。
圧倒的VR
絶対に落ちることがないムービーシーンも時々出てくるのですが、その中も見回せるのだと記せばこのVRがどれほどものすごいかをお伝えできるかと思います。
それこそ最初の鉄骨を渡りきった後、とある人物と対面して話を聞くのですが、
こちらが首を動かせば相手の声が聞えてくる場所がリアルタイムに化わる。
「ゲームの中に入ったような」なる表現が形容でなく事実になったと理解される瞬間です。ぜひ広く体験されてほしい。本当に凄いので。
STAGE2の最後の最後。
どうしてもクリアできない時もVRならではの解決方法により突破されます。
そう、本作のVRで前へ進む以外にできることといえば結構限られるからこそ。できることは何があるかを考え、突破できたらきっと気持ちよくあろうと思います。
STAGE2のデモシーンは三角ボタンを押せばスキップができますから、それを用いて無理なくクリアが叶われたらと思います。
VRタイトルとして本作が発売された理由が満々に理解できる。これはそんな必然性あるソフトでありました。
おわりに
ボイスキャスティングが大変アニメ版を再現されており、そのリスペクト具合も心強い本作です。
別キャストさんでも大変寄せて似せていただいているから没入されること夥しく。
そうしてフルボイスと申しましたが、そのボイスで語られるのは命を賭した凄絶な営みの中での、生き足掻くプレイヤーと他参加者の心霊からの声ばかりです。
本作が描いているのが畢竟人情であると、あらためて本作は教えてくれるのです。
ここがしっかり描かれていることこそはカイジを原作とする本作にあって、個人的には体験が叶い最も嬉しくあった部分でした。
上の動画配信でアニメ版を、あるいはサピエ図書館で漫画版を楽しまれたらば、ぜひ本作へと挑んでみてください。
難しいですがそれは世界観からも察せられる本作の個性ですし、そもそもこのリアル人生から難しいのですからある種必然でもあり。
しかし次々と取得されるトロフィーは獲得する気持ちよさと道中の大変を相殺する清涼剤の役割を果たしますので、
その収集も楽しみながらプレイのあられればと思います。
カイジシリーズの魅力こそ味わえる本作が原作共々広まることを願っています。そしてアニメ続編も何時かは。などと。
それでは、今晩はこのあたりにて。
ダウンロード版入手先
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PlayStation VR PlayStation Camera 同梱版
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