機動戦士ガンダムSEED BATTLE DESTINY

公式サイトhttp://sbd.ggame.jp/
開発アートディンク
対応機種PS Vita(VitaTV含む)
ダウンロード版入手先PSストア

はじめに

本作はPSVita初期に発売された3Dガンダムバトルアクションでございます。
開発はアートディンク。
同社ブランドのガンダムタイトルは宇宙世紀シリーズがPSPで4作出ており、それらを振り返ったときにバージョンアップの魅力が思われるのです。
PSPで発売された初代作の『ガンダムバトルタクティクス』は機体改造はもとよりミッション中の武器持ち替えさえなかったのです。
それが次作の「ガンダムバトルロアイアル」で基礎的な操作系が完成し、続く「ガンダムバトルクロニクル」ではシナリオ追加と僚機システムを実装。
4作目のガンダムバトルユニバースでは、僚機への指示が可能となる、ZZ、CCAの再現、キャラメイクが終わったらば好きな年代からプレイを開始できるなど、完成版としてリリースされたのでした。(なおこのガンダムバトルユニバース、初回版はSEがモノラルだったのですが後期出荷ロットのベスト版とVitaでもできるダウンロード版はステレオSEなので安心です。視力を用いない場合はどんな情報も貴重ですので、ぜひこのステレオ版をお薦めいたします)
さて、こうしてPSPで四作発売されたこのシリーズが、愈々Vitaへと登場の流れとなります。
ゲーム性を引き継ぎながらハード性能向上と共に拡張発展し構造された本作『機動戦士ガンダムSEED Battle Destiny』は全くのシリーズの血脈、本質たるゲームとしての面白さこそをPSPシリーズより引き継ぎながら、広域マップの高速ロードを筆頭に画面中を多量に飛び交うビームにミサイル、ドラグーンをよほどのことがない限り処理落ちせずに描ききり、PS装甲を活用する作品世界の設定を生かした防御的戦略も加味し闘う、時折後ろでナダルVSマリュー、グラディスVSマリュー、脱走アスランとシン、「偽物」連呼しながらひきつった笑顔の練習欠かさないユウナなどが流れながらプレイを体験できる、物語の節目節目に入るマリューさんのストーリーナレーションと合わせ、物語の概要は相応に本作のみで把握可能であるよう構造されているのはキャラゲーの鏡とも解釈されます。

ゲーム部分概説

ロックする、撃つ、切る、回避するなどを繰り返しながら勝利を目指す3Dアクションです。
視力を用いないことを考えたとき、この敵をロックするシステムが大変視力の代わりとなるのです。
広いマップ、時には宇宙で闘う本作です、なればこそ「自動で敵の側を向ける」というロックオンのシステムが、視力を必要せずプレイの可能な環境を実現しました。
3D空間でもこうして移動先さえわかれば、後はそこへ進むばかり。勢いロックしたのは敵なのですからビームライフル撃つなどする、せっかくなので前進してみる、ロックマーカーの変化した音が慣れると聴こえますからそこが射程範囲内、命中率の上がる瞬間です。更に近づきビームサーベル、これも射程内となればSEで通知されますからそこで使えばまず当たる。
ロック機能はRボタンを押す毎にOn/Offが交互に切り替わるのに加え通知SEが一緒なので慣れるまで少々骨ですが、時間が解決してくれます。
何れプレイを続けていますと自立誘導兵器のドラグーン(SEED世界のファンネル)を使える機体が手に入りますから副兵装としてそれを用いたらば射程距離が無関係、ロックさえすればどれだけ遠かろうが飛んでゆく律儀さと健気さに、今までの苦労を思うと胸打たれること必至。多くの機体を乗り換え楽しむ本作の醍醐味は、こんなところにも顔を覗かせます。
格闘も格闘で、射程範囲になればSEで通知されるのは先述の通りですが更に、格闘は3段あるいは4段で1セットを出し切り、その後1秒ほどの硬直が生じるのが多くの場合であるのです。この硬直、罰ボタンのジャンプや方向キー2度押しのダッシュでキャンセルできまして、特にダッシュはタックルの姿勢になりますからダウン耐性高い敵をこれで崩して更に格闘を1セット当てる、こういうこともできるようになるのは大変なロマンチックであります。
これらは応用テクニック、プレイに際し全く気にする必要はありません。
ただ、触っておれば自然と発見されることもあるやもわからない要素です。
まず同作の世界観を楽しまれつつ各種の原作再現に舌鼓。そうした接し方が楽しいように思われます。
そうして戦い、クリアし、リザルト画面でレベルアップし資金を獲得、新MS取得、改造、乗り換え。こうしてどんなステージでも、あるいはミッションクリア失敗となってもやはりリザルトでポイントをいただけますからその積み重ねも何時かのクリアを予感させてくれる、無理なく遊び続けることで少しずつ充実してくるハンガー、パイロットレベル、そしてプレイヤースキル。その実現ある試行錯誤こそ、楽しいのが本作の魅力に思えてならないのです。

ワンポイント

ニューゲーム直後に行うキャラメイクですが、視力を用いないことこそを優先に行われる場合は、
男性2のフェイスパターンでコーディネーターをお薦めいたします。
この顔パターンでは、デフォルトのスキルに「索敵」というロック距離2倍なる凄いものがついておりまして、夥しく視力の代用となるばかりでなくMSの改造で「射程距離」への改造が不要となる場面が多くなることで勢い他の部分、攻撃力やHPの改造にそのポイントを割り振れること。
コーディネーターを選ぶのはドラグーンを操れる機体を、性能を減じず利用可能であるため。
大変遊びやすくなりますのでぜひにご検討下さい。

終わりに

情報と努力で、どうやら視力を用いずクリアの可能な本作。
その情報は、例えばZ.A.F.TでないとC.E.71のクリアは困難など、そういった情報を予め知っておく必要こそありますが、それさえあればどうしてこうして末永く愉しめる本作なのであります。
その情報の面からは、視覚障害者向けアクセシブルゲームまとめウィキさんに記事を上げてございます。
ここの内容の累積から、どうかこうかすれば本作がプレイできる事実を思い描いてみて下さい。
簡単なタイトルではありません。が、試行錯誤が楽しいこと、時に最初からのプレイ、そうしたことを厭わなければ楽しい時間が満々と待っております。
地道な積み重ねが紡ぐプレイ体験は、プレイヤーひとりひとりにこそ備わる物語。
何時かこの作品をお手に取ることのありましたらば、「不可能を可能にする」体験をぜひ味わってみてください。


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