ディスガイア インフィニット
ハード: | PSP |
メディア: | ダウンロード/UMD |
ジャンル: | アドベンチャー |
メーカー: | ニッポンイチソフトウェア |
備考: | フルボイス |
はじめに
ブルーレイ、ネット通販、そしてドラゴンクエスト。
ディスガイアインフィニットのプレイにあたり、既知だと楽しめるよう思われるキーワードを並べてみました。
私は魔界戦記ディスガイアを未プレイで本作ディスガイアインフィニットに触れました。生まれて初めて魔界戦記ディスガイアシリーズに接するユーザにこそ明快で充実の解説で、世界観と人物関係が各所の台詞で説明されるため、まずそこから親切な本作の哲学が感じられました。
タイトル画面で放置すると、多分にフェイクニュース(褒め言葉)を含む「これまでの魔界戦記ディスガイア」なる米国リスペクトおもしろデモが始まるので、それでだいたいわかった気分にひたってみるのもよいものです。中盤までは原作準拠ですし。。。
概要
ディスガイア インフィニットは日本一ソフトウェア様が発売されているシミュレーションRPGシリーズのブランド「魔界戦記ディスガイア」を原作とするADVです。上述の通り未経験で全く大丈夫なので安心してお買い求めください。
基本テイストはコミカルでして、主人公ラハールさまの統べる魔界城を舞台に様々なパロディや風刺を交えながら物語が繰り広げられます。
システム
まずは「憑依」システム。
ディスガイアインフィニットの主人公であるプリニー(骸骨のようなペンギン風域物)はとある理由から霊体となります。
その結果LRボタンを押すことで画面内にいる別の登場人物の内の誰か一人に乗り移れるようになります。
乗り移った人物によっては「思考介入」のチャンスが訪れます(これは画面の他にSEでも通知されますので安心)。そのとき三角ボタンを押すと選択肢が現れて(並び順はその都度ランダム)、その中から憑依対象におしつけたい思考を選ぶことで物語の流れを変化させていきます。これが、普通のADVにおける選択肢と同じ扱いだとお考え下さい。
本作は、この憑依と思考介入を繰り返しながら事件の真相に迫っていきます。もし間違えても物語が行き着くところまで行くと時間が巻き戻るので安心です。
この巻き戻りを全力で活用しながら様々な情報を集めていき正解を探していく、これが本作の基本であり醍醐味でもあります。
比較的短いスパンで巻き戻りが起こるため繰り返しプレイが苦にならず、思考介入の内容による反応の変化を観察するのも面白く、その「繰り返し遊んで様々な話を楽しむ」ADVのプレイ方法自体をシステムに組み込んだ工夫にも驚きと楽しみがあります。
しかし笑える雰囲気と合わせて気軽ではありながら難易度が決して簡単でない、ここも重要なことと思います。ちゃんと研究して試行錯誤しないと先へと進ませてくれないのはクリア後の達成感につながります。
遊びやすいが難しい。ほんとに良いゲームです。
これのシステム的前作にあたるインフィニットループにもあった機能なのですが、本作ではスタート・セレクトボタンにそれぞれ好きな機能を割り振れます。
なので、思考介入ではメニューボタンが介入スタートになって使えなくなりますからこれらショートカットボタンにはそれぞれセーブとロードを割り当てて遊ぶとより手軽にお試しいただけることと思います。
劇中「四角 丸」と入力しますとオートモード(ちょっとゆっくり動作)になりますので、見ながらプレイも簡単にできるあたりもユーザーフレンドリー。このあたりのシステムもフルに活用され、快適な魔界探査生活を満喫してください。
BGM
本作にはディスガイア3からマオ・ラズベリルがゲスト参加。その関係でメインシナリオの1以外に3のBGMもいくつか聞けるのですが、一度でも聞いたことのある音楽は後からギャラリーで聴取出来ます。
なんだかんだで最後までプレイしますと、その音楽一覧はさながらディスガイアベストアルバムな有様。
後半にはボーカル曲が五つほど入っておりまして、中でも「ラハールさまの賛美歌」や「マオはゆく!」がフルサイズで聞けるのはかなりうれしいサプライズでは無かろうかと思います。
BGM聴取モードも連続、ループ、シャッフルと結構な機能充実が図られていて、まるでサントラのような使い方が可能。そしてこれらが楽しめるのはゲームをクリアしたご褒美。
繰り返しになりますが本当によいゲームでした。
公式サイトではアンケート実施中なので、あそんだら書き込んでみるのも乙かも。
個人的にですが本作には本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。
最初にあげたキーワードになじみがあるなら、あるいはパロディ主体のお笑い路線に抵抗がなければぜひ原作を知らなくても触れてみてください。
攻略情報
ベストエンドへ至るフラグを立てるヒントについてご説明いたします。
本作は主に前半と後半に物語を大別できるのですが、前半でエトナ様にプリンの正体をとある手順で把握いただく必用があります。
ラハールに憑いていくと早いのですが、エトナVSラハールの場面で起こる両人の至高介入にご注目。ここでぜひ色々試してから後半シナリオへと進んで下さい。
実際に遊んでみるとどの場面かはすぐ分かると思います。既読埋めがてらぜひお試しを。
ではでは…。